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終劇 (デンマーク・コペンハーゲン)

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ようやく帰国までたどり着きました

ここまでお付き合いくださってありがとうございます

乗り継ぎのため コペンハーゲンで降りてみると 成田行きのスカンジナビア航空が3h遅れ

フライトに11hかかるのに 更に3h上乗せとなると考えると 流石にうんざりしました

まあ時間ができたということにして さっそく美しい女性を探して 徘徊しましたが・・・

途中 航空会社から貰った約1000円分のチケットで食事をしようと思いましたが コペンハーゲンは物価高くてビックリ

普通のランチが2000円近くしました

チケットではせいぜいビール1杯がいいとこで 自腹切って食事しました

そうやって時間をつぶしても なかなか3hは過ぎてくれません

周りを見渡すと免税店だらけ

まあ欲しいものもありませんが とりあえず免税品でも買って 海外旅行をした気分にでも浸るのも悪くないかもという気がして コスメの店の香水コーナーを覗いてみました



7~8年前に洋服に興味をもって買い漁っていたころに 自分のお洒落(フォーマルとかフォークロアとかカジュアルとかゴージャスとかこだわって作りあげた雰囲気を)を周囲に分りやすく伝えるための手助けとして 香水も色々とこだわっていた時期がありました

レディーズやメンズを問わずに 30本以上はとっかえひっかえしていました

段々と こういうシュチュエーションにはこういう格好でこういう香り というイメージングができるようになってきたりして 最終的に3本くらいを使いまわすことで 大抵のシチュエーションと格好に対応できるようになり その後は香水熱も冷めてきて あまり新作とかも気にかけなくなりました

コペンハーゲンでは その更新の止まった香水についての感覚・情報を 最新ファームにアップデートしつつ 何か1本購入しようと吟味しました



僭越ながら まずシーン別に普段使っている私のトワレをご紹介

○ビジネスシーン
ジルサンダーSANDER for men
これは大好きなのでシーンに限らず使用。格好もカジュアルからフォーマルまで何でもござれ。写真を撮りにでかける際も使ってます。

○AFTER5シーン
イブサンローラン・リブゴーシュBODY KOUROS
したごころを出したいときはこれ。格好も少しフォーマルで。


ジルサンダーはジャック・キャバリエという売れっ子調香師の作品

あのロードイッセイも彼の作品ですし 新宿などの繁華街にでると最低5人以上つけている人とすれ違うブルガリプールオムもそうです

ブルガリは誰も彼もつけていて無個性の象徴ですね(笑)

ジバンシーのウルトラマリンと同じ状態です 国民的香水とでもいうんでしょうか(笑)

ジャック・キャバリエ作品でいえば このジルサンダーが断トツです

香り自体はキャッチーではありませんが すごくよく出来ていると思いますし それをセレクトして身にまとうという行為が カッコイイと感じさせる香水です

次にくるジャック・キャバリエ作品は ブルガリではなくありません フェラガモのFERRAGAMO pour hommeの方が上品で数倍いいです

手持ちのジルサンダーがなくなったら 次はフェラガモにする(戻る)つもりです

ボディクーロスは トム・フォードの時代のグッチやYSLリブゴーシュのような遊びの入ったカッコイイ雰囲気を少し引き締めつつ男の株を引き上げるような 香りのイメージです



いずれにしても 少しとっつき難さのある香りかもしれません

分りやすい柑橘系などは キャッチーですが即効飽きがはじまります

人からどう見られたいのか その自分姿のイメージ作りの一環ですので 香りがキャッチー過ぎても すぐ理解を得られますが 同時に飽きがはじまります

イメージを相手にすぐ把握されすぎても 簡単なヤツとして低く見られることにもつながりません

受け入れやすさも意図しつつ 理解できない部分やとっつけない部分も少し残した方がいいと思います

そういう何となく把握できない部分は ミステリアスなイメージや畏怖の念を抱かせて お洒落な洋服スタイリングと相まって 相手の中に良いイメージを形成させることにもつながると思います

ただ理解できない部分が大きくなりすぎると お洒落ではなく 単に変わった人と切って捨てられてしまうかもしれないので ここのサジ加減は難しいですね

私は 変わってると言われることが多いですが(笑)

最近は 所帯ももってギラギラが後退したせいか 周囲の人にとって理解できる部分が増えたらしく 意図せず誉められるようになりました

お洒落とかは 概してそれを目にする人のセンス次第で評価が分かれますので なかなか自分でコントロールできない所があり そこが一番難しいところですよね

自分がいいでしょ!っと思っても 実はただの自己満足だった・・・・・ナカナカ痛いおもいをします



え~ 話がそれましたが 選んだ香水にはそういう少しだけ変わった印象が含まれていて それが自分のイメージを簡単に消費・消化させない歯止めになっていて こだわりを感じさせる(=お洒落に気を使っているのだと気づかせる)つまり相手に自分をお洒落だと思わせる効果を狙ってます

そう意味では 同じキャバリエ作品でも ブルガリなんかは例え良い香りだとしても 至るところで臭っているとっきやすい香りですから 簡単に消化されてしまいアクセントにもなりはしません

よっぽど格好やその人の印象と香りがマッチしていれば 良い印象は残せるのでしょうが どう受け止めるかは相手の領域の話ですので コントロールは難しい気がします

よっぽどイケメンであれば 相手の感情を強く支配できるでしょうから ブルガリをつけていても良い印象になるかもしれませんが それは何をつけても良い印象にあんるのでしょうから 何の香水をつけたかは無関係ですし

まあ そもそも相手が香水にあまり関心がなくて ブルガリがどういう香りなのかご存じなければ ブルガリつけていけば良い印象につながるかもしれません

まあ 何だかんだ理屈づけても 誰もがつける香水を使いたくない 香水のセレクトにも自分のセンスを出したい という自分のエゴでしかない話ですね



え~長くなりましたが そういう基準に基づいて 何か一品購入しようと思ったわけです 折角の海外旅行ですから

そこで散々 試香しまくって 発売したばかりのイブサンローラン「L'homme」を購入しました

随分とハッキリした分りやすい香水なので 先ほどのこだわりを感じさせるという選択基準から ちょっと違うんですよね(汗)

購入直前に嫁から 普段の香水を「よく分らない香り」を評されて ちょっとこたえたようで方針を曲げてしまいました

や やはり 人間は どんなに唯我独尊を気取っても どこかに周囲にウケたいとか愛されたいとか心理が働いてしまうようで 自分の弱さを露呈する結果になりました

まあ 折角ねぇ 私のラインアップにないキャッチーな香水を買ったわけですから これはプライベートのカジュアルシーンや自分より年下の相手を想定して使っていきたいと思います

とっつき難さにこだわっていたはずなのに かなりキャッチーなので・・・・



香水コーナーで1h30mくらい吟味するなかで 度肝を抜かれる光景を目の当たりにしました

免税コーナーの他のショップの店員が入れ替わり立ち代わりやってきて テスターの香水を自分におもいっきし振りかけては立ち去るのです

しかも皆さん お目当ての香水の場所を把握していて 随分とスムーズにたどり着いているのです

明らかにテスターを普段使いしています

しかも量が半端ないんです

1吹きや2吹きじゃないんです・・・・・十数吹きなんです!

目を凝らすと 幾筋も液だれして 襟とかがシミっちゃてる

もの凄い臭い!

最初に目撃したときは ビックリして開いた口が塞がりませんでしたが 次から次へと同じような人がやってきて 同じくらい吹き付けていきます

これはスペインおばちゃんの高速160キロ爆走と同じくらい衝撃を受けた カルチャーショック体験でした

左右の腰と両肘の内側などの 直接鼻を刺激しない隠れた位置につけて 体臭のような感じで回りまわって嗅ぐわせるのがベストだと思うんですが



香水の話は 写真と全く関係ないかもしれませんが 自分の写真はそういう色々なこだわりで培ったバックグラウンドから生まれてくるものなので 何かしら写真とのつながりがあるだろうとは思ってます

今までの写真と 今回の香水のこだわりの話を聞かれて 何かつながりを感じられたら 是非教えていただきたいです



スペイン・・・いい国でした

いい国というのは 人種文化は異なれど 妙に日本人に馴染む感じがして 親しみが沸くとでもいいましょうか

皆さんも機会があったら 是非どうぞ

ちなみに 阪神航空いいですよ
by private__eyes | 2006-12-02 19:05 | Spain_Walk


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